入れ歯銀行 DENTURE BANK

入れ歯銀行について

銀行ってお客様の大切なお金を預かる場所ですよね!
入れ歯銀行はお金ではなく患者様の今お使いになっている入れ歯を預かる銀行です。
そして不測の事態に備えて入れ歯を保管しておく場所です。
と言っても入れ歯を預けてしまったら不便ですよね?
そこで今お使いの入れ歯をデータ化して入れ歯銀行に登録保管します。
もちろん無料で、当クリニック以外で作成した入れ歯でも登録できます。
そこに保管されたデータはいつでも何処ででも引き出すことができ、そのデータを使って今お使いの入れ歯と同じもの(材質等に違いがある場合あり)を通院することなく作成することができるのです。

預けたデータでできること

通常は何らかの理由で入れ歯を無くしてしまったり、破損して使えなくなってしまった場合に、暫間的かつ早急に入れ歯を作成するためにデータを使いますが、他にも大きく分けて2つのサービスがあります。

「入れ歯銀行」設立の経緯

震災の教訓、進まない高齢者の備えとは

東日本大震災から今年で12年を迎えます。(2023年現在)その後も毎年各地で発生する災害により防災意識が高まっています。
首相官邸もホームページで「災害に対するご家庭での備え」を呼び掛けています。
支援物資では対応できない個々に応じた備えが見直されている中、高齢者の備えとして明記されている一つが入れ歯です。

東日本大震災では5人に1人が入れ歯を失いました。
歯科チームが尽力して対応しましたが、地元の歯科医院も被災してカルテも残っておらず、数か月もの間、入れ歯がなく噛めない生活を送った方が大勢いました。
備えとして新しく作るには、通常何度も通い1~2か月かかるため、心理的なハードルも高くなります。そのため予備を作ることは普及していません。さらにコロナ禍で歯科医院に通いづらい状況にもなりました。

高齢者の安心と心の安定を守りたいという思い

きっかけは2021年2月から開始した、入れ歯データの無料クラウド保管サービスに寄せらせた声でした。その多くは「ひとまずデータを預けておけるので安心。しかも無料なので助かる。」というものでした。
しかし、現在データ保管は北海道と東京で行っているため、遠方の人は発送対応となります。入れ歯がない数日間が不便だと、躊躇する声がありました。
そこで全国に提携歯科医院があれば、最寄りの場所に行けて即日完了するので、利用しやすいのではと考えました。
あらためて「入れ歯銀行」と名付け、全国の賛同する歯科医院と提携する取り組みをスタートさせました。

入れ歯銀行浦和支店の開設

代表の池田昭先生から入れ歯銀行のお話を伺ったのが令和5年2月下旬。
東日本大震災で被災された入れ歯の患者様や歯科医師の先生方の苦労話を聞き、常日ごろ予備の入れ歯の必要性を強く感じていた私は、池田先生の考えに即座に賛同し、浦和支店としてお手伝いさせていただくことにしました。
今から 6,7年前、入れ歯を3Dスキャナーでコピーしデータ化し、3Dプリンターで複製するという技術は精度的にも今一つで、臨床的には十分満足できる物ではありませんでしたが、機器の性能は日進月歩でどんどん良くなっており、ついに患者様も我々歯科医師も満足できるところまできました。
今後はもっともっと革新的なことができるようになり、より便利にそしてスピーディーになっていくものと確信しております。一人でも多くの人が入れ歯で困らずに生活できるように日々精進したいと思っております。

池田代表の声

「東日本大震災では、お薬手帳により必要な診療や、次の医療機関へ引き継げた事例がありました。このことから入れ歯に関してもお薬手帳に代わるものが必要だと感じました。
日常生活でも約40%の人が破損や紛失を経験しています。無料でデータ保管しておけば、入れ歯を突然失う不安から高齢者を守ることができます。
今後も高齢者が安心できて、利用しやすいサービスを模索していきます。」

入れ歯銀行は手数料無料で全国展開しています

株式会社お守り入れ歯では、「入れ歯銀行」を2023年2月17日よりスタートしました。災害や日常での突然の紛失や破損に備えて、形状データを無料でクラウド保管しておくというものです。
入れ歯銀行という名前は、デジタル化が進む中でカタカナ語に馴染めない高齢者に、大切な入れ歯をデータという形で備えることができると知ってほしい、そして身近に感じてほしいという想いで命名しました。

  • データの保管

    全国の提携歯科医院の中から最寄りの場所を利用でき、洗浄と除菌後、3Dスキャナーを使って形状データを読み取ります。時間は約30分で、他医院で作った入れ歯にも対応しています。
    読み取ったデータはアメリカの3か所のサーバーに同時にクラウド保管されます。データ保管をしていれば、地元の歯科医院が被災しても、提携先に依頼して全く同じものを作ることができます。

  • 入れ歯作製について

    通常約1週間、早ければ2~3日で届くため、早期に日常生活を取り戻すことができます。
    転居後に破損や紛失をした場合、近くの提携先に行けばデータを利用して新しい入れ歯が注文でき、微調整もできます。

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