Q&A QA

入れ歯に関するよくある質問

寝るときは入れ歯を外したほうが良いですか?
就寝時には、基本的に入れ歯を外すように案内しております。そのままでは食いしばりで破損したり、粘膜(入れ歯の内面に接触している土手)が変形してしまう可能性があるからです。
入れ歯のお手入れ・洗浄方法について気を付ける点はありますか?
入れ歯に汚れが残っていると、周囲の歯に悪影響を与えてしまいます。入れ歯洗浄剤に浸けるだけでなく、義歯用の歯ブラシでお手入れをしましょう。ご使用の入れ歯に合ったものを選ぶのがポイントです。入れ歯の完成時に入れ歯のお手入れセットを差し上げております。
何歳くらいまで治療が可能なのですか?
入れ歯治療に年齢制限は設けておりません。どの世代でも対応可能で、当院には90歳以上の方もお越しいただいております。
入れ歯作製後、歯科検診は必要ですか?
もちろん必要です。通院頻度は残っている歯がある場合は3カ月に1回、総入れ歯の場合は6カ月に1回程度が目安です。入れ歯だけでなく歯ぐきや粘膜の状態もしっかりとチェックします。
入れ歯の使用感になれるにはどれくらいの期間がかかりますか?
入れ歯の治療は入れ歯を入れて終了ではなく、入れた後からが本当の治療だと考えています。ですから調整は必要不可欠で非常に重要です。入れ歯になれるのは人によって様々で、装着時から全く問題なくなんでも食べれる方もいらっしゃれば、調整に半年くらいかかる方もいらっしゃいます。
いずれにしても問題なく使えるようになるまで責任を持って何度でも調整いたします。

予防歯科に関するよくある質問

虫歯予防にフッ素が効果的と聞いたのですが、大人でも効果ありますか?
大人の方にも効果が期待できます。
日常的のもフッ素が含まれた歯磨剤や洗口液を使用することにより歯を丈夫にし虫歯になりにくくします。
どうして予防歯科では、定期的に歯科医院を受診する必要があるのですか?
定期的に歯医者でお口の中を診てもらうことによって、歯や歯ぐきの状態の変化をいち早く気付き虫歯や歯周病を予防することができます。
また初期の虫歯や歯ぐきの炎症は比較的簡単に治療ができ、治療回数、費用もあまりかか らずに済むからです。

歯周病治療に関するよくある質問

歯磨きをすると歯ぐきから出血することがあるのですが、どうしてですか?
歯肉(歯茎:歯ぐき)から自然に血が出たり、食事した後に血が出たり、歯ブラシで掃除したら血が出たりすることがあります。
そのほとんどは歯肉炎や歯周病という歯肉の病気ですが、時には血が止まりにくい血液の病気だったりするので、特に小さいお子様の歯ぐきから血が出て止まらない場合には注意が必要です。もちろん大人でも歯周病は放置すると歯が抜けてしまったり、最近では全身の病気(糖尿 病、心筋梗塞、脳梗塞、流産)との関連が指摘されていますので、早期発見・早期治療が必要です。
歯周病は何歳くらいから気をつければよいのでしょうか?

いつも口の中が汚れている子どもたちは、5歳前後から歯肉炎が徐々に始まり歯周病がじわじわ起きてきます。
厚生労働省の歯科疾患実態調査(昭和62年、旧厚生省公表)によると5~14歳で33%の小中学生の3人に1人が歯肉炎・歯周病にかかっています。すなわち、子どもたちは歯周病(歯槽膿漏)になる予備軍なのです。また、年齢が高くなるにつれ歯周病も増えてきています。15~24歳の3人に2人、25~34歳の4人に3人が歯肉炎に、そして45~84歳になるとそのピークは55歳前後で、同時に歯周炎で困っている人も多くなっています。

歯周病で深刻なのは、近年歯周病の低年齢化が目立っていることです。同じデータで示すと5歳~14歳で約4割、15歳~24歳で約6割もの人が歯肉に何らかの問題を抱えています。小学生で歯周病なんて聞いたことがない、そう思う人もいるかもしれません。
しかし、実際に小学校の歯科検診で「歯肉炎」と診断された経験のある人は意外と多いのではないでしょうか。
実は歯肉炎は歯周病の初期段階と等しく、歯肉炎になることは歯周病になることを意味するのです。最も、子供の頃は新陳代謝が活発ですから、歯肉炎が悪化して本格的な歯周病に至ることはまずないでしょう。しかし、歯周病になりかけていることに変わりはなく、風邪で例えるなら風邪気味の状態です。

ここまでお伝えしてきたとおり、歯周病は高年齢の人だけに起こる病気ではありません。極端な言い方をすれば、歯と歯肉がある人なら誰だって歯周病になる可能性があるのです。確かに、仮に歯周病になっても小さな子供が重度の歯周病で歯を失うことはないでしょう。しかし、歯周病になるかならないかの二択で言うなら、小さな子供でも歯周病になるのです。そう考えると、歯周病は年齢関係なく注意が必要だということが分かりますし、若い人ももっと歯周病の予防を徹底すれば、国民の病気と呼ばれるようなデータにもならないのです。

歯石はどれくらいおきに歯科医院にとりに行ったらいいのでしょうか?
歯石取りが一般的に勧められるのは3~6カ月に一度くらいの頻度ですが、歯石のつきやすさ、歯周病の進行の度合いによって人それぞれです。
場合によってはもう少し短い間隔でお勧めすることもあります。歯石取りは歯石が付いて気になってからでももちろん可能ではありますが、ご自分では気付きにくい部分から付着しやすいため、歯茎を健康に保つためには、できれば定期的に行っていくのが理想です。

虫歯治療に関するよくある質問

虫歯は自然に治りますか?
実は、歯の自然治癒はどんな人にでも常に起こっている現象です。
食事をした時の糖分を餌にして虫歯菌が酸を作り、その酸によって歯の表面のエナメル質から、カルシウムやリンが溶け出してしまう現象を「脱灰(だっかい)」と言います。これは食事をするたび常に起こっています。カルシウムやリンは唾液にも豊富に含まれています。
そのため、時間が経つと唾液から歯の表面に補充されて歯が修復されていきます。これを「再石灰化」といいます。
このように、口の中では常に脱灰と再石灰化が繰り返されており、この再石灰化が自然治癒と言えるのです。
しかしながらどんな虫歯でも自然治癒ができるわけではありません。虫歯は進行度によってC0~C4までの5段階があります。自然治癒ができるのは、このうちのもっとも初期の段階であるC0の場合のみです。C0は歯の表面が白く濁っていて透明感がなくなっていますが、穴は開いていない状態です。まだ虫歯ではありませんが、放っておくと虫歯になってしまいます。この時点ならば自然治癒が可能なのです。
治療した歯が、再度虫歯になるのはなぜですか?

一度治療した歯が再度虫歯になることを二次虫歯、もしくは二次カリエスと呼びます。確かに人工物である詰め物や被せ物が虫歯になることはないですが、問題はその奥です。詰め物や被せ物は元々歯があった部分に装着しますが、この部分が再び虫歯になってしまうのです。詰め物や被せ物を装着した時はピッタリと隙間が埋められていますが、時間が経つことで徐々に接着が剥がれて隙間が露わになってきます。そうなることで隙間に細菌が侵入し、虫歯菌によって再び虫歯が引き起こされてしまうのです。

歯が抜けたまま放置するとどうなりますか?
口腔内での変化

歯が抜けたまま放置していると、歯の位置が大きく変わります。まず、抜けた部分の反対側の歯(対合歯)が挺出してきます(上の歯は下に、下の歯は上に移動します)また、抜けた部分の両隣の歯、特に奥の歯は前方に傾斜しいてきます。たった1 本抜けただけでも、咬み合わせのバランスは崩れて、本来の歯の位置を保てなくなります。結果として、咬合のバランスが崩れ、長期的には歯の寿命が短くなったりするなどの悪影響を及ぼしてしまいます。

見た目(審美面)の変化

歯が抜けると当然ですが見た目の印象が悪くなります。また外側からは見えなくても、歯の抜けた部分は歯槽骨が下がり、隣在歯の歯ぐきが下がるデメリットがあります。他にも奥歯を失うと、頬がこけて見えたり、頬が内側に寄ってきたり、皺が寄ったりと、老けた印象になりこともあります。

全身の変化

咬み合わせのバランスが崩れると食事や発音、認知機能に大きな影響を及ぼします。また食べ物をきちんと咀嚼することができないということは、胃や腸への負担が増すことを意味します。口腔内も胃や腸と同様消化器官であるのです。また、歯が抜けた部分から息が漏れてしまい、「サ行」「ハ行」「ラ行」などの発音がうまくできなくなるケースもあります。最後にきちんと噛めなくなると、脳への刺激が少なくなり、認知症のリスクを高くなるとも言われています。

審美歯科に関するよくある質問

治療済みの銀歯を白い歯に変えることはできますか?
基本的には可能です。ただし金属の詰め物・被せ物に比べて強度の関係で厚さが必要なのでさらに健康な歯質を削る必要があります。
また当クリニックでは保険で使用できる材料では耐久性が十分ではないと判断し、自費のみでの扱いになります。
被せ物を作っている間は、歯がない状態で過ごすのでしょうか?

仮の歯を作製した後に最終的な型を取りますから歯が無い状態は極力避けられます。ただし前処置として根管治療を行っている間は、歯がない状態になってしまうこともありますが、前歯の場合は治療中でも見た目を回復させながら治療を行います。

詰め物・被せ物はどのくらい長持ちしますか?また、どうしたら長持ちさせられますか?

下の表は保険の詰め物・被せ物の寿命をまとめたものです。自費の物はこれらよりも遥かに長持ちします。
【詰め物・被せ物の寿命(保険)】

治療方法 二次的な虫歯 脱落 歯髄炎 平均使用年数
コンポジットレジン充填
(プラスチックの詰め物)
5.1年 3.3年 5.6年 5.2年
インレー
(金属の詰め物)
5.8年 4.1年 5.3年 5.4年
クラウン
(金属の被せ物の歯)
8.2年 6.2年 8.9年 7.1年
硬質レジンジャケット冠
(全体がプラスチックの歯)
6.4年 5.0年 4.0年 5.9年

(森田学氏らによる調査)
古い調査結果ではありますが、これは一般的に保険で使われている物の平均使用年数です。平均使用年数とは「何らかのトラブルが出てくるまでの平均年数」です。長持ちさせるためには寿命が短くなる原因を知る必要があります。

被せ物や詰め物の寿命を早めてしまう原因は以下の通りです。

  • 歯への強い負担や振動

歯への強い負担や振動を与えると、被せ物や詰め物の接着剤が徐々に剥がれていってしまいます。例えば就寝時の歯ぎしりはガムを噛む時の10倍の負荷がかかっていると言われています。また癖で歯をガチガチと噛んだりするのも強い負荷がかかり、被せ物や詰め物の寿命を早めてしまうので注意しましょう。

  • 硬いものを好んで食べる傾向がある

おせんべいやスルメなど、硬いものを好んで食べる人は被せ物や詰め物の寿命が短い傾向にあります。完全に食べてはいけないわけではありませんが、控えた方が寿命は延びるでしょう。

  • 酸性の強い飲み物や果物を好んで摂取する

炭酸飲料やレモン果汁が配合された飲料や果物は基本的に酸性であり、接着剤の力を徐々に弱めていってしまいます。そのため被せ物や詰め物の寿命が短くなってしまうのです。また酸蝕症といって歯の表面が溶けてしまい、詰め物との間にギャップが生じることにより脱落しやすくなります。
これらの飲料を飲みたいときは、ストローを使用して歯に直接当たらないように飲むか、完全に控えるかどちらかがいいでしょう。

以上の原因を排除すれば長持ちさせられます。
また安易に審美性を追求せず、より適切な材料で自費治療を受ければ飛躍的に長持ちします。
因みに私の奥歯にはインレー(金属の詰め物)が装着されていますが、金合金(保険適用外)でしっかりと治療をしてもらい、30年以上経過していますが未だに全く問題ないです。

小児歯科に関するよくある質問

歯みがきはいつから行えばいいでしょうか?
子どもの歯である乳歯は、生後8カ月くらいから生えてきますので、その時期を目途に歯磨きを開始しましょう。お子さまが一人できちんと歯磨きできるようになるまでには、数年の期間を要します。それまでは必ず親御さまによる歯磨きを行ってあげてください。よく早い段階で歯磨きを子供にやらせている親御さんがいらっしゃいますが、絶対NGです。幼少期の歯磨きは親御さんの仕事だよとお子さんに言い聞かせ、しっかり歯磨きしてください。ひとり磨きによる清掃効果はほとんど期待できませんし、虫歯を予防するためには、仕上げ磨きをしっかりと行ってあげなければなりません。
また「自分みがき」の練習と称して、子ども用の歯ブラシを持たせることを推奨しているサイトがありますが、あまりお薦めしません。歯ブラシを咥えたままウロウロしたりして転倒でもしたら大変危険ですし、自我が目覚めると自分でやりたがり、親御さんにやらしてくれなくなり、嫌がって泣き出し手に負えなくなってしまうこともあります。あくまでも歯磨きは「親御さんの仕事」ということをお互いしっかり認識してください。
さらに、1歳半から2歳半は「感染の窓が開く時期」と言われています。この間、虫歯菌に感染しなければ、それ以降、虫歯にかかるリスクが大幅に減少します。ですから、感染の窓が開く時期は、食器の共有、キスなどのスキンシップは控えるようにしてください。幼児期に濃厚な接触があるのはご家族であり、親御さま方が感染の防止を意識するだけで、かなりの予防効果が期待できます。
萌えた歯が部分的に白濁しているのですが虫歯でしょうか?

この白濁はホワイトスポットといい原因は下記3点が挙げられます。

1. 初期虫歯
虫歯といえば黒くて穴が空いている状態を想像しますがその始まりが、初期虫歯によるホワイトスポットであることがあります。歯の表面からカルシウムやンなどのミネラル分が溶けだす脱灰という状態が進むと歯は光沢を失い白濁し始めます。これが初期の虫歯の状態で、どんどん脱灰が進んでくると歯に穴が空いて黒くなっていきます。しかし脱灰を起こしたからといって必ず虫歯が進行するわけではなく歯には再石灰化作用という独自の修復作用が備わっています。その再石灰化作用を促すものがフッ素なのです。個人差はありますが初期虫歯による白濁はフッ素を定期的に歯科医院で塗ったりお家での歯ブラシでフッ素入りの歯磨き粉を使うことで白さが目立たなくなる場合もあります。

2.エナメル質形成不全
エナメル質形成不全は、歯の一番外側にあるエナメル質がきちんと作られていない歯の病気です。遺伝が要因のものと、遺伝が要因でないものに分けることができます。後者の原因としては、外傷や感染等や栄養不足・発熱性疾患等があります。エナメル質形成不全は乳歯であれば、とにかく虫歯にしないことが重要です。

3.フッ素症
フッ素症は、フッ素の過剰摂取で歯が白く濁ったり、斑点ができたりする歯の病気です。フッ素症は、高濃度フッ素を小さい頃から摂取していると起こります。
このお話をすると、「フッ素入りの歯磨き粉は使わない方がいいのか?」と不安になられる親御様もいらっしゃいます。しかし、フッ素が配合されたものを利用するだけなら、フッ素症のリスクは低く問題はありません。

何歳頃から治療は可能ですか?
首がすわった生後4カ月頃から診療可能です。
しかし、3歳未満のお子様は、まず泣いてしまうものとお考え下さい。3歳~5歳のお子様の場合、治療ができるお子さんとそうでないお子さんがいることは事実ですが、最初は泣くだけで診察台にも座れなかった子が、根気よくコミュニケーションを取ることによりきちんと治療できるようになるケースがほとんどです。通常6歳になればほとんどのお子様は治療ができるようになりますが、なかには泣いたり駄々をこねるお子様がいらっしゃいます。そのようなケースは泣いたり駄々をこねれば止めてくれるということを認識してしまっている可能性があります。泣いても駄目なものは駄目という躾をご家庭でもしっかり日常的に行うことが必要です。
また当院では診療中は親御さんの付添はご遠慮いただいております。甘えが出てしまい治療に支障をきたすことが多いからです。治療が終わったら思っきり褒めてあげてください。(できればハグも!)「痛くなかった?」は絶対NGですよ。痛くもなかったのに「治療=痛い」というイメージを抱かせることに繋がります。

歯ぎしり食いしばりに関するよくある質問

就寝時に歯ぎしりをしていると言われましたがどうすればよいですか?
歯ぎしりに対して対応している歯医者さんを受診してください。自覚症状が無いからと言って放置してはいけません。
詳しくは「歯ぎしり・食いしばり」ページをご参照ください。
口を開ける時に顎の音がなりますが、なぜですか?

音の原因は、顎の関節にある関節円板と呼ばれるクッションがずれるためです。顎が、ずれた関節円板に引っかかり、乗り越えた時に「ガクッ」と大きな音が鳴ります。手の指やひざが「ポキポキ」鳴るのと同じようなもので、顎の骨が正常でも音は鳴ることがあります。痛みがなければ特に治療の必要はありません。

歯ぎしり・食いしばりをやめるにはどうすればよいですか?
歯ぎしり・食いしばりの主な原因とされているのは圧倒的にストレスと言われています。そのため、本当の意味で歯ぎしり・食いしばりを治すには、日頃のストレスを取り除く必要があります。しかし実際問題として、毎日のストレスから完全に自由になるのは不可能ですから、マウスピースを作製して歯を守る必要があります。
詳しくは「歯ぎしり・食いしばり」ページをご参照ください。
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