予防歯科・歯周病治療 PREVENTION PERIO

予防歯科とは

多くの方は「歯が痛むから歯医者へ行く」と考えているでしょう。予防歯科とは、歯が痛む前、つまり口腔内が健康なうちに「虫歯や歯周病を未然に防ぐための処置」を目的として行っています。
毎日食事をする私たちは、自宅でのセルフケアはもちろん、歯科医院で行うプロフェッショナルケアを並行して行うことで、虫歯や歯周病を予防することが可能なのです。

お口の健康のために

虫歯や歯周病は、初期段階では自覚症状がほとんどないので、多くの方が症状を見過ごしてしまっています。しかし、痛くないからといって放置しておくと、症状が進行・悪化し、治療の際に大きく歯を削らなければならなくなったり、最悪の場合歯を失ってしまったりする可能性があります。
虫歯や歯周病のなりやすさには個人差があるため、当院では一人ひとりに合わせたリスク管理を徹底し、口腔内を健康に保つためのサポートを行っているのです。

当院の予防プログラム

Flow01ブラッシング指導

毎日のブラッシングは予防の基本です。
当院では患者さんの磨き残しや歯並びを踏まえて、それぞれの方に合ったブラッシング指導を院長が直接30分かけて行っています。また、歯ブラシ一本をプレゼントします。
一回のブラッシングは15分程度時間をかけて行うことが理想です。

治療期間
1日
治療回数
1回

Flow02スケーリング

歯に付着しているプラークと歯石を除去することを目的として行います。専用の器具を使用し、ブラッシングだけでは落としきれない歯石をスケーリングでしっかり取り除いていきます。


Flow03ポケット洗浄

歯肉縁下に付着した汚れや頑固についたバイオフィルム(プラーク)は完全には取り除けません。そこで歯周ポケット内を直接、殺菌剤の溶液で洗浄します。ポケット内を除菌し、環境の改善をねらい細菌叢を長期にわたり健全化するクリーニングを行います。

治療期間
1日
治療回数
1回

自宅でできる予防

  • デンタルフロスの使用

    歯ブラシを使用した通常の歯磨きだけでは、すべての汚れを除去することは不可能です。デンタルフロスを併用すると、歯垢除去力が格段にアップし、虫歯予防につながります。

  • 洗口液の併用

    歯垢や口臭などの口内トラブルは、磨き残しやミクロの汚れが原因です。洗口液を使用することによって、手軽に汚れやネバネバを洗い流せるうえに、スッキリした爽快感もあるので、歯磨きの仕上げとして使用することをおすすめします。

  • フッ素入りの歯磨き粉で予防

    フッ素には、カルシウムやリンを補う働きがあるため、通常の歯磨き粉よりもフッ素が配合されている歯磨き粉で磨くことをおすすめしています。

  • 食生活の見直し

    食事中は口内が酸性に傾き、歯の表面を溶かしていきます。「ダラダラと長時間食事をしている」「1日のなかで頻繁に間食する」といった食生活は、虫歯の原因につながります。砂糖が多く含まれるものを控え、食事や間食の時間を定めるなど、食生活を見直すことをおすすめします。

知覚過敏について

「歯ブラシの毛先が触れる」「冷たいものや甘いものを飲む、または食べる」などで一過性の痛みを感じることを知覚過敏といいます。知覚過敏の特徴は、虫歯などの病変がない状態でも発症することです。
シュミテクトなど、知覚過敏用の歯磨き粉を使うことで、歯髄神経の周りにイオンバリアを形成し、症状を和らげることが可能なので、知覚過敏にお悩みの方は継続的に使用してみてください。

定期検診を受けましょう

「毎日ちゃんと歯を磨いているから大丈夫」だと思っている方もいるでしょう。しかし、日頃の歯磨きで磨き残しのない人はほとんどいません。
当院では、3カ月~1年に一度は受診し、定期的な検診とメインテナンスを行うことを推奨しています。ブラッシング指導を受けられるほか、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療に有効なので、定期健診を心がけましょう。

予防歯科治療のご留意点

当院の予防プログラムの中には自費診療のものもありますのでご注意ください。

料金表

  • ブラッシング指導¥5,500

    歯ブラシ(PHB社製)はこちらで準備します。

  • ポケット洗浄¥2,900

    スケーリング後、次亜塩素酸水でポケットを洗浄します。

歯周病とは

歯周病は、日本人の成人の約8割が感染していると言われている非常に身近な病気です。その発症原因はセルフケアの不足をはじめ、食生活の乱れや飲酒・喫煙などであり、放置すると歯を支える骨が溶かされ、最終的には歯が抜け落ちてしまう可能性があります。
また、歯周病は全身疾患にも関連しているので、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

歯周病の原因

歯と歯ぐきの境目に歯垢(プラーク)がたまることによって引き起こされます。歯周病菌は歯を支えている顎の骨を溶かす毒素を持っているので、症状が進行すると炎症を起こして痛むだけでなく、歯が揺れて支えられなくなります。
歯周病を治療するためには、歯ぐき内部に存在する歯周病菌を除去しなければならないのです。

歯周病の進行度

  1. 歯肉炎

    歯石と歯垢

  2. 軽度歯周炎

    歯槽骨が解け始める

  3. 中等度歯周炎

    歯がグラつきはじめる

  4. 重度歯周炎

    歯槽骨で歯を支えられなくなる

歯周病治療の流れ

Flow01診察、検査、治療計画の作成

まずは、お困りの症状や悩みをお聞かせください。口内を診察し、歯ぐきの状態をチェックします。
骨がどのくらい溶けているのかはエックス線で検査し、現在の状態を詳しく把握できたうえで、治療計画を立てていきます。


Flow02歯周基本治療・再評価

歯周病は、いくら治療しても患者さん自身の自宅での歯磨きが正しく行われていなければ意味がありません。
歯石除去、歯面研磨などの処置を施したのちに、お口の状態に応じた適切なブラッシング方法を指導します。


Flow03メインテナンス

ブラッシングが正しく行われていないと、またすぐに歯垢・歯石が付着してしまいます。1~4カ月ごとに継続的な歯科医によるメインテナンスを行い、再発防止に努めます。

※歯周外科治療が必要な場合は専門医をご紹介します。

歯周病と全身疾患の関わり

歯周病は口のなかだけの問題だと思っていませんか。実は、歯周病そのものが全身疾患と関わっていることが分かっているのです。
歯周病の原因となっているプラークは、細菌のかたまりなので取り除かないとどんどん細菌が増殖してしまいます。この細菌の持つ毒素が歯ぐきの毛細血管の中に入り込むと、血とともに全身の各器官へと運ばれてしまい、さまざまな疾患へとつながってしまうのです。

合併症

動脈硬化などの血管系疾患、糖尿病、低体重児出産、早産、誤嚥性肺炎などは、歯周病が関係している全身疾患です。
歯周病を発症していることで、これらの全身疾患も悪化してしまうという、悪影響の相互関係があると言われています。

健康に過ごすためには

歯周病を防止するためには、食生活を見直し、飲酒や喫煙を控えてストレスなく過ごすことが有効です。これは、歯周病だけでなく生活習慣病の予防にもつながるので、歯周病を予防することは、全身の健康にも効果が期待できます。
毎日の正しい歯磨きと定期的なメインテナンスで、歯はもちろん、全身の健康づくりにも心がけましょう。

ページトップへ