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医療人としてのプライドはあるのか?
こんにちは!
院長の塩野です。
道を走っていると否応なしに目に飛び込んでくる巨大な ”インプラント” の宣伝広告看板!
中にはさっき見かけたけどまたぁ?
えぇっ、こんなところにも?
○○○歯科 よく見かけますよね。
そんな折ニュースに飛び込んできた歯科医師の詐欺事件。
この当事者は業界でも昨年から話題になっていた、”17億円もの負債” で倒産した
クリニックの院長です。
個人歯科医院で17億の負債!
一体どうしたらそんなに負債額が大きくなるのでしょうか?
常識を超えています。
被害者が多数いたのでしょう、被害者の会が発足され詐欺の全容が明らかになり、
今月に入り盛んに報道されるようになってきました。
患者さんに責任がないのは勿論なのですが、どうして騙されてしまったのか?
全く疑問に思わなかったのか?
そもそも虫歯の治療(1~数本)を希望し受診して、何本もインプラントを入れる必要が
あるという説明を何の抵抗もなく受け入れてしまったのか?
(インプラントを入れるということは歯牙を抜歯する必要があるということですよね?)
それとも患者さんを納得させるような絶対的カリスマ性とかあったのでしょうか?
(カルトの教祖のような 苦笑)
そんな風には見えませんが。
私には全く計り知れない状況です。
ただ言えることは、これほどの巨額な負債の一因になっているが宣伝広告費であるということ。
冒頭で触れた巨大なインプラントの看板ってどれ位の費用になるんでしょうね?
良く目にする○○○歯科は宣伝広告費に年間数億円もかけているというのは業界では有名な話です。
この宣伝広告費は固定費ですから毎月かかるわけです。
仮にクリニックが何らかの理由で診療していなくても毎月かかってくるのです。
ではこの費用は何処から出てくるのか?
そう、患者さんの治療費から賄われるのです。
宣伝効果があり患者さんがどんどん来院してくれれば問題ないですが(あくまでも経営的な話)
どこかで滞ってしまったら?
最初は自転車操業からはじまり、ついで倒産という流れになるでしょう。
ところが今回のケースでは、自転車操業の中でゴリ押しして、それでも回らなくなり、
恐らく詐欺を働いたということでしょう。
詐欺を働かないまでも、無理やりインプラントを勧めたり、マウスピース矯正を勧めたり、
という話は枚挙にいとまがありません。
事実当クリニックでも他のクリニックで法外な違約金を請求されたケースがありました。
一連の流れとしては以下の通りです。
マウスピース矯正をやたら勧めてくる → 当クリニックに相談 → マウスピース矯正に
不向きな症例と判断(患者さんも納得) → キャンセルを申し出る → 契約もレントゲン診査も
模型診断もしていないのにお金を請求される → 当クリニックに相談 → 支払う義務がないので
ハッキリと断らせる → 矯正を勧めたクリニックは請求を諦める
もしかしたら気の弱い患者さんだったら支払っていたかもしれません。
だいたいお金の問題で院長自ら対応の窓口に出てこないってどうなの?(今回のケースです)
スタッフが勝手にやってるとしたらそれはそれで大問題ですけど・・・。
いずれにせよ、この患者さんは疑問に思った時点で他のクリニックに相談したことによって
トラブルを回避できたわけです。
(相談するセカンドオピニオン的なクリニックにもよりますがね (^_^;) )
話は戻りますが、今回の詐欺事件で被害に遭われた患者さんたちは、どうだったのでしょう?
とある報道によれば、日本ではうちでしか扱ってないインプラントを使うとか何とか云々、
他に相談しても分からないとか、知られていないから無理だよと言わんばかりの物言い
だったのかもしれません。
稀代の詐欺師ですね。
因みにこの院長、私の出身大学である東京歯科大学の後輩です。
面識はありませんが、歯科大で最も古く歴史と伝統のあるわが母校の名を汚す行為。
歯科医師としてそして医療人としてのプライドはないのでしょうか?
まあ、インプラントだ、マウスピース矯正だ、審美歯科だ、と言ってる段階で
歯科医師として本来の歯科医療から逸脱しているわけですから。
そのことに気づかない、そのことを知らない歯科医師が実に多いことは全く嘆かわしい限りです。
このことに関してはいづれまた
