SH療法について

当院では、新しい矯正治療法としてSH療法(スターヒルセラピー)を導入しました。
SH療法は、従来の矯正治療とは異なり、「理想的な顎の成長」に着目した治療法です。
歯並びが乱れる原因の一つに、顎が小さく、歯が並ぶスペースが足りない「狭窄歯列弓」があります。SH療法は、この顎の狭さという根本原因にアプローチすることで、歯並びだけでなく、顎関節症や睡眠時無呼吸症候群といった全身の健康問題の改善も目指します。
そして最終的には「クオリティ・オブ・ライフ(Quality of Life)」の向上にゴールを設定しています。
当院がSH療法を導入した理由
院長自ら体験し効果を実感したからこそ、
自信を持っておすすめできる「SH療法」
当院院長は、過去に抜歯を伴う矯正治療を経験しました。歯並びは整ったものの、顎の狭さは改善されず、その影響で睡眠時無呼吸の症状に悩まされていました。
「抜歯矯正は、将来のオーラルフレイル(口の機能が低下すること)の一因になりかねない」という思いを強く抱き、患者さんの健康を第一に考えた治療法を模索する中で、SH療法と出会いました。
患者さんに提供する前に、まずは自分自身でSH療法を試しました。その体験記はブログで公開していますので、ぜひご覧ください。院長自らが効果を実感したからこそ、自信を持って皆さまにお勧めできる治療法です。
SH療法と従来の矯正治療との違い
SH療法は、「slideX」という特別な装置を用いた、取り外し可能な矯正治療です。
一般的なワイヤー矯正は、歯並びのスペースが不足しているケースでは抜歯をすることがほとんどですが、SH療法は歯を抜かないことを基本としています。あるべき歯をすべて残したまま、顎を適切な大きさに広げることで、自然で健康的な口腔環境を目指します。
装着は1日8〜9時間。患者さんの負担を軽減
従来の床矯正装置は、長時間装着する必要があり、患者さんの負担が大きいものでした。SH療法は、1日8〜9時間(主に就寝時間)の装着で十分な効果が期待できます。日中は装置を外せるため、食事や会話の際も快適に過ごしていただけます。また、お子さんの部活動にも支障をきたしません。
SH療法のメリット
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健康な歯を抜かない治療

歯を抜かずに顎を広げる治療法のため、患者さんご自身の歯を残すことができます。
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装着時間が短く目立たず快適

装置は1日8〜10時間(主に就寝中)の装着で済み、日中は装置を外せるので、人目を気にせず過ごせます。
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年齢制限がない

健康な歯が残っていれば、年齢を問わず治療を受けていただけます。
過去に何らかの理由で矯正治療を諦めた方もぜひご相談ください。
SH療法のデメリット・注意点
- 治療期間が長くなることがある
従来のワイヤー矯正と比較して、治療期間が長くなる場合があります。 - 部分的な矯正には向いていない
歯を1、2本だけ動かすような部分矯正には適していません。 - すきっ歯を完全に閉じることは難しい
歯列全体を広げる治療法のため、すきっ歯を完全に閉じることには向いていません。
こんなお悩みをお持ちの方へ
- 歯並びは気になるけど、健康な歯を抜くのは抵抗がある
- 矯正治療中の見た目が気になる、装置をつけっぱなしにしたくない
- 睡眠時無呼吸症候群や顎関節症、不定愁訴など、歯並び以外の悩みも改善したい
- 過去に抜歯矯正を受けて、歯並びは整ったが口元が不自然になった
- 幼少期から顎が小さく、歯並びが悪いと言われたことがある

