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脱インプラント宣言! その1
「 脱インプラント宣言 !
当クリニックはインプラントの施術はしておりません。
患者さんにインプラントを勧めることもいたしません。 」
これは私が開業して最初にHPを立ち上げた時から一貫して伝えていることです。
私が開業したころ(今から約30年ほど前)はちょうどインプラント黎明期と言ってもいいでしょう。
現在のようなインプラントの手法はまだまだ確立しておらず、今となっては考えられないような
種類・手法も多く存在していました。
実際あり得ないようなインプラントが多くの患者さんの口腔内に植立されたわけですが、
恐らくその当時入れられたインプラントは、患者さんがお亡くなりになってしまい
確認することが出来ないか、ご存命でもほとんど脱落したか、あるいは抜去されてしまって、
当時のまま現存している物はほとんどないのでないかと思います。
実は副院長の口腔内には1本インプラントが植立されています。
今から35年程前、医局員時代に植立されたものですが、当時まだ試験段階のもので
商品化されておらず、当時のインプラント関連の成書に写真も載りました。
未だに残っていますが、非常に珍しいケースとして植立後随分経った時に撮影を依頼された
こともありました。
今となっては使われない材質のものです (大丈夫??? 笑)
また私が東京歯科大学水道橋病院に勤務していた頃(当時は千葉の稲毛に大学の本拠地がありました)、
近くにある最近合併して名前が変わった某国立大学の付属病院の歯科医療スタッフの方が、
何とかして欲しいと、水道橋病院の補綴科(入れ歯やブリッジを入れる科)を受診され、
私が担当させていただくことになりました。
何故自分が働いているところではなくここを受診したのか?と思いますよね。
どうも料金を安くしてもらえる、ということで半ば強引に、あるいは副院長と同様に
実験的にインプラントを入れられたのですが、直ぐにダメになってしまったそうです。
結果余儀なくインプラントを除去せざるを得なくなり、それに伴い骨が大幅に損なわれ、
所謂顎堤といわれる部分がほとんど無くなってしまいました。
その後総義歯を入れるも全く安定せず物が噛めなくなり、何度も修正を繰り返しても
改善しないため、藁にも縋る思いでこっそり水道橋病院を受診した患者さんでした。
散々苦労しましたが、最終的に満足していただける総義歯を提供できた記憶があります。
恐らくもうお亡くなりになっていると思いますが、未だにお顔は覚えております。
大学病院の勤務時はインプラントの失敗例の尻ぬぐい的な診療も多く、
その時に、自分が開業したらインプラントは一切やらずに、入れ歯で快適な生活が
送れるようにしてあげたいと思ったものです。
もちろん開業後も私がインプラントを頼らず、入れ歯で何とかしようという
ポリシーで日々診療しているからかもしれませんが、インプラントに関する
トラブルを抱えたケースは枚挙にいとまがありません。
患者さんが気づいてないだけで口腔内では既にトラブルが起きているケースも
非常に多いです。
まさにインプラント・トラブルの駆け込み寺?? (^_^;)
さて当時HPに掲載したインプラントに関する内容ですが、数年前HPをリニューアルした際に、
大幅に削除しました。
HP作成会社のライターさんに元の内容を編集してもらったのですが、ボリュームが多いのと
内容が専門的で一般の方が理解しにくいという理由です。
ですから現在のHPの ” 脱インプラント宣言 ” は簡単で非常に解りやすくはなっていますが、
問題提起の意味合いは薄れ、何故そのようなことを私が主張するのかが今一つ
ハッキリしない感じは否めない内容です。
先日パソコン内の整理をしていたら、古いHPの一部を保存していたファイルが見つかり、
改めて ” 脱インプラント宣言 ” をする意味を再認識すると同時に、当時のデータに基づいた
内容を保存しておこうと思いました。
