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SH療法実体験 episode1
これからSH療法を患者さんに行うにあたり、
実際装置を装着した時の違和感や痛み、そして実際の取り扱い方等、
自分で体験してこそ分かることってありますよね ⁈
(実際入れ歯を入れた感じを知るために自分の歯を抜いて入れ歯を入れたという先生が
いらっしゃいます)
夕食後リビングでウトウトしていると、無呼吸になっていることがあるらしく
家族に試適されることがあります。
いびきも結構うるさいらしい(汗)
昼食後は昼寝をしないと午後の診療が辛いのももしかしたら無呼吸で眠りが浅くなっている
可能性があるのかもしれません。
近いうちに睡眠のモニタリングをして調べるつもりです。
SH療法前と後で数値の違いがあれば明らかですからね。
さて今回説明会に参加するにあたり、患者さんの模型を数個持ってきて
実際診断するという時間がありました。
私は実際SH療法に関心をお持ちの患者さんの他に自分の模型も持っていきました。
前々日に型を取りましたが(自分自身で!)、結構辛いものがありますよね?
嘔吐反射がある人は大変だと思います。
模型診断に当たり、STANDARD ARCH FORM テンプレートという計測器を使うのですが、
日本人の正常咬合者の混合歯列期から成人までの歯列形態変化を調査し開発された物です。
要するにこのテンプレートと自分の歯列模型を比較することによって、
どの程度の歯列不正があるかが簡単にわかるのです。

6歳、12歳、成人女性、成人男性の4種類があります。
先ずは現在の口腔内の模型
一見綺麗に並んでいるようですが、上顎の犬歯と小臼歯の間には空隙ができており、
所謂後戻りを起していのが見て取れます。
かみ合わせもちょっと深いですねぇ。

上顎6-6間距離:47mm

下顎6-6間距離:38mm(狭!)


犬歯と小臼歯の間の隙間は所謂 “後戻り” によってできた空隙です。

計測前、過去に矯正をしているのでそれ程正常歯列と大きな差異はないだろうと思いつつ、
自分の模型にテンプレートを合わせてみたら・・・・
ガ~~~~ン!
噓でしょ!
写真を見てください!
黒のラインが平均歯列形態です。


因みにこのテンプレートは6歳児の平均歯列形態!

明らかに平均歯列形態から大きく外れてます。
特に下顎はかなり狭いということが一目瞭然。
これでは舌房(舌が収まるスペース)が狭く、舌根沈下の一因になっているハズです。
設計して技工所にオーダーしてから納品まで1か月近くかかるらしいので、
急いでオーダーしなくては!
続きは後ほど・・・