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健康のために 歩く!

Let’s enjoy Race Walking ! vol 9

みなさん、歩いてますか!? 

歩いていれば元気になれる。
元気になれば何でもできる。
1歩2歩3歩・ダァ~!

いや~暑いですねぇ! しかも湿度が高い!!!
今年は梅雨らしい梅雨もなく、水不足が心配です。
農作物への影響も出始めていますが、これから夏本番ですから先が思いやられます (>_<)

ところで今更ですが、今回は競歩の歴史とルールについて書いてみたいと思います。
・・・実は歴史は私も最近知りました (^_^;)

先ず初めに、競歩の特殊性についてですが、陸上競技で唯一判定競技である
ことが挙げられるでしょう。

決められたフォームを維持しつつ歩き、その上でライバルよりも早くゴールする。
一見単純で簡単そうですが、なかなかこれが難しくて習得に時間がかかります。
そう奥が深~いのです。
だからこそ面白い!

そしてその起源がどこにあるのか、実は今でも解明されていないことが多いと言います。
マラソンと違い、発祥さえも謎に包まれているミステリアスさも、
この競技の魅力のひとつかもしれません (*^^)v

恐らくヨーロッパのどこかが発祥だろう、とは言われていますが、その起源については諸説があり、
どの説が正しいのか定かではないのですが、私はイギリス発祥説を支持。
理由は紳士的スポーツだから (^^)v

というわけでイギリス発祥説について・・・

「歩く」運動による競技の原型は、18世紀中葉から19世紀中葉にかけてイギリスにおいて行われた
貴族や貴族に雇われた「ペデストリアン」あるいは市民による徒歩の賭けレースであるとされている。
このような徒歩レースの中には都市間を数日間で歩くものもあった。

競技としての「競歩」は19世紀後半のイギリスにおいて始まり、1866年にロンドンで行われた
第1回全英陸上競技選手権大会の1種目として7マイル(約11km)競歩が行われ、
優勝は59分32秒であったという記録が残っている。

競歩のみの競技会としては1870年にイギリスで20マイル(約32km)競技会が行われたのがはじまりで、
2時間47分52秒という優勝記録が残っている。

オリンピックでの競歩種目の実施は1906年のアテネ中間大会からである。
この時は男子のみの1,500mと3,000mの2種目であったが、正しい歩型についての見解が
統一されないままでのオリンピックへの採用であった。
その後、大会ごとに種目が変更されたが、1956年メルボルン大会から20kmと50kmの2種目に定着。(1976年モントリオール大会は20km 1種目のみの実施)。

また競歩のみの国別対抗団体戦として1961年からワールドカップ競歩大会が国際陸連の主催で
オリンピック前・後年に開催されるようになった。
(1969年と1971年は開催されず1970年の1回のみ開催)。

続いてルールについて

競歩は6~9名の審判員(主任を含む)がコース上に配置され、禁止行為に対する非常に厳格な
ルールに則って開催されます。
競歩のルールは数ある陸上競技のなかでも、もっとも厳しいものの1つといわれることもあります。
ここでは、おもに禁止行為に関する2大ルールについてご紹介します。
(とりあえずこれさえ知っていればOK !? )

ロス・オブ・コンタクト

競歩では、競技中の選手はつねにどちらかの足を地面に着けていなければなりません。
つまりロス・オブ・コンタクトとは「走ってはいけない(ずっと歩いていなければならない)ルール」と考えると良いでしょう。
一瞬でも両足が同時に地面から離れてしまうと「走った」とみなされ、
警告を受ける対象となってしまいます。
一瞬でもうっかり走ってしまうと反則になるため、選手たちは十分な注意を払い、
ひたすら走らず「歩く」ことに徹する必要があります。

ベント・ニー

歩くとき、前にある足が地面に付いた瞬間から地面と垂直の位置になるまでは、
膝を伸ばした状態で歩かなければなりません。

前の足の接地から垂直となるまでに、膝が伸びていない状態が指摘されると
「ベント・ニー」という反則とみなされ、警告を受けてしまいます。

競歩で両足を地面から離してはいけないという決まり事は容易に思い浮かびますが、
前に出ている足の膝を曲げてはいけないというルールはご存じなかった方も多いでしょう。
私たちが気を付けて膝を曲げずに歩こうとしても、うっかり気を抜くと簡単に膝が曲がって
しまいます。それだけでも、競歩に臨む選手の緊張感が想像できます。

ベント・ニーの反則をさらに詳細に説明すると、「競技者が足を前に振り、
その膝が体の真下(垂直)の位置に来るまでの間,膝が伸びておらず曲がっている」
という状態を指します。

競歩のおもな禁止行為は、先にも説明した通りロスト・オブ・コンタクトとベント・ニーの2つです。

審判員からこれらに違反したとみなされた場合は、「反則疑い」を意味し「イエローパドル」と
呼ばれる黄色い円形の札を出されます。

イエローパドルは警告の意味で出されるもので、この警告を一人の審判員に一度受けて
改善されないとみなされると「レッドカード」を出されます。

異なる審判員(主任を除く)3名からレッドカードを合計3枚出された選手がピットレーン(※)
に入り、20kmの競歩なら2分、50kmの競歩なら5分待機した後に競技を再開できます。
4枚目の警告を受ければ失格となります。

マスターズなどの短い距離で競う場合はピットレーンの設定はなく、レッドカード3枚で
失格になります。

※ピットレーンとは、レッドカードを3枚出された選手がコース上に設置された場所で距離に応じて
一定の時間とどまらなければならない場所です。

実際の競技では、厳しいルールによる失格や過酷な体力の消耗による歩行困難などから
世界大会レベルのレースでも完歩できない選手がいることも珍しくありません。

2015年の世界陸上北京大会では、男子50キロ競歩で参加者54名のうち16名、
約3割の選手がゴールできなかったということもあります。(@_@;)

競技中は常に第三者の主観が入り、それが競技結果を大きく左右します。

第三者の判定を受け入れて、自分を磨くことが求められるので、「謙虚さ」がなければ
できないスポーツです。(判定に不服申し立てをするなんてもっての外!)

それ故競歩は、精神的にも、肉体的にも、自分に挑戦できる種目なのです。
そして、スポーツマンシップが一番試され磨かれる種目とも言えます。

そう、競歩は陸上競技で最も過酷で尚且つ「紳士・淑女なスポーツ」なのです。

結果、精神的、肉体的な向上が期待でき、全身のフレイル(もちろんオーラルフレイルも!)
の抑制に役立つのです。

どうです?
これはもう歩くしかないですよね  (*^^)v 
でも炎天下でのウォーキングはNGですよ!  Let’s Walk !

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